2011年 03月 31日
つくもがみ貸します |
つくもがみ貸します
畠中 恵著
角川文庫
2010年6月25日(親本は角川書店、2007年刊)
定価:本体552円+税
作られて100年経た器物の中には妖(あやかし)と化して力を得るものがある。人間の言葉をしゃべるし、動き回ることもできる。それを「つくもがみ(付喪神)」という。この本は、江戸の古道具屋兼損料屋の出雲屋に住む付喪神である煙管(キセル)、人形、根付け、櫛、掛け軸、帯留めなどが活躍する妖怪譚。謎解きと江戸人情話の魅力も味わえます。
損料屋というのは今でいうレンタルショップ。あちこちに貸し出された付喪神たちは、さまざまな情報を仕入れて出雲屋に戻ってくる。出雲屋をやっているのはお紅と清次のきょうだい。お紅の恋の行方を左右する香炉の行方を追う清次と付喪神たちの、仲がいいのか悪いのかわからない、てんやわんやの共同作業が楽しい。
お紅と清次はきょうだいといっても血のつながりはなく、年頃の2人の微妙な心の変化ももうひとつの読みどころ。そこをもう少し書き込んでほしかった気がしますが、ちょっと物足りなかったです。
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畠中 恵著
角川文庫
2010年6月25日(親本は角川書店、2007年刊)
定価:本体552円+税
作られて100年経た器物の中には妖(あやかし)と化して力を得るものがある。人間の言葉をしゃべるし、動き回ることもできる。それを「つくもがみ(付喪神)」という。この本は、江戸の古道具屋兼損料屋の出雲屋に住む付喪神である煙管(キセル)、人形、根付け、櫛、掛け軸、帯留めなどが活躍する妖怪譚。謎解きと江戸人情話の魅力も味わえます。
損料屋というのは今でいうレンタルショップ。あちこちに貸し出された付喪神たちは、さまざまな情報を仕入れて出雲屋に戻ってくる。出雲屋をやっているのはお紅と清次のきょうだい。お紅の恋の行方を左右する香炉の行方を追う清次と付喪神たちの、仲がいいのか悪いのかわからない、てんやわんやの共同作業が楽しい。
お紅と清次はきょうだいといっても血のつながりはなく、年頃の2人の微妙な心の変化ももうひとつの読みどころ。そこをもう少し書き込んでほしかった気がしますが、ちょっと物足りなかったです。
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by booktrain
| 2011-03-31 23:12
| ●小説・物語