2007年 07月 10日
町長選挙 |
このごろ図書館(横浜市)のネットサービスにはまっています。
ネットで本を予約して、通勤で使う駅(東戸塚)にある市政サービスコーナーという区役所の出張所みたいなところで借り受けます。すでに貸し出されている本でも、市の図書館に全部で何冊所蔵されているかがわかり、自分が何番目の予約かがわかり、ネットで順番待ちの行列が次第に短くなっていく様子もわかります。
借りられる状態になったことはネットでもわかりますし、メールで知らせてもくれます。借りている冊数とは別に、6冊まで予約できます。返却期限がきても、後ろに予約者が待っていなければネットで1週間延長もできます。じつに至れり尽くせりのサービスなのです。しかも無料。
急ぐ本でなければ、予約100番目でも、忘れた頃に到着のメールが届いたりして、待たされてかえってうれしい気分にさえなります。図書館に行かなくてはならないのなら全く値打ちが違うでしょうが、通勤で乗り降りする駅で、借りたり返したりできるのが最高です。東戸塚でよかった。
そんなサービスを利用して最近借りたのが、トンデモ精神科医・伊良部がハチャメチャな活躍をする奥田英朗の『町長選挙』。奥田先生、『イン・ザ・プール』と『空中ブランコ』は買っていますから、今回は図書館本でおゆるしください。
収録作品は4編。 「オーナー」ではナベツネこと渡邉恒雄、 「アンポンマン」ではホリエモンこと堀江貴文、 「カリスマ稼業」では女優の黒木瞳であることがモロわかりのコミカルな人物をおちょくり倒していています(黒木瞳に個人的なうらみはないので、ちょっと気の毒な気もしますが)。表題作は、島を二分する町長選挙に巻き込まれた(というより、町長選挙を引っ掻き回した)伊良部のマイペースぶりが愉快です。
というわけで、楽しめますが、『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』のほうが面白かったですね。やはりシリーズものは、書くほうも読むほうも慣れてしまうのでしょうか。最初の頃は伊良部の存在だけで笑えましたからね。『町長選挙』にはそこまでのパワーは感じませんでした。
町長選挙
奥田英朗
文藝春秋
2006年4月
定価:1300円(税別)
ネットで本を予約して、通勤で使う駅(東戸塚)にある市政サービスコーナーという区役所の出張所みたいなところで借り受けます。すでに貸し出されている本でも、市の図書館に全部で何冊所蔵されているかがわかり、自分が何番目の予約かがわかり、ネットで順番待ちの行列が次第に短くなっていく様子もわかります。
借りられる状態になったことはネットでもわかりますし、メールで知らせてもくれます。借りている冊数とは別に、6冊まで予約できます。返却期限がきても、後ろに予約者が待っていなければネットで1週間延長もできます。じつに至れり尽くせりのサービスなのです。しかも無料。
急ぐ本でなければ、予約100番目でも、忘れた頃に到着のメールが届いたりして、待たされてかえってうれしい気分にさえなります。図書館に行かなくてはならないのなら全く値打ちが違うでしょうが、通勤で乗り降りする駅で、借りたり返したりできるのが最高です。東戸塚でよかった。
そんなサービスを利用して最近借りたのが、トンデモ精神科医・伊良部がハチャメチャな活躍をする奥田英朗の『町長選挙』。奥田先生、『イン・ザ・プール』と『空中ブランコ』は買っていますから、今回は図書館本でおゆるしください。
収録作品は4編。 「オーナー」ではナベツネこと渡邉恒雄、 「アンポンマン」ではホリエモンこと堀江貴文、 「カリスマ稼業」では女優の黒木瞳であることがモロわかりのコミカルな人物をおちょくり倒していています(黒木瞳に個人的なうらみはないので、ちょっと気の毒な気もしますが)。表題作は、島を二分する町長選挙に巻き込まれた(というより、町長選挙を引っ掻き回した)伊良部のマイペースぶりが愉快です。
というわけで、楽しめますが、『イン・ザ・プール』、『空中ブランコ』のほうが面白かったですね。やはりシリーズものは、書くほうも読むほうも慣れてしまうのでしょうか。最初の頃は伊良部の存在だけで笑えましたからね。『町長選挙』にはそこまでのパワーは感じませんでした。
町長選挙
奥田英朗
文藝春秋
2006年4月
定価:1300円(税別)
by booktrain
| 2007-07-10 00:11
| ●小説・物語