2007年 05月 01日
42.195 |
先に読んだ『強奪 箱根駅伝』の巻末解説に、マラソンを舞台にしたミステリーとして紹介されていた数冊のうちの1冊。
東京グローバルマラソン。だれからも注目されていない一般参加のランナーの息子が誘拐される。犯人から奇妙な要求が届く。「2時間12分を切れ。さもないと息子を殺す」。しかし、それは第2の犯行のための布石だった……
といった内容なのですが、お手軽すぎて感心しません。トンデモ本的な最後の着地は、驚愕といえば驚愕ですけど。ミステリーファンの私を喜ばせてくれてもよし、マラソンファンの私を喜ばせてくれてもよし。どちらか一方で及第点ならOKなんだけど、どっちもNGでした。酷評すぎます?
特定の競技をテーマあるいは舞台とする小説(文芸であれエンターテインメントであれ)は少なくないと思いますが、すぐれた作品が多い競技は何でしょう。野球でしょうか。伊集院静とか赤瀬川隼がたくさん書いていますよね。テニスではなさそうです。多読人間ではないので、エラそうなことは言えませんが。最近読んだマラソンは2冊続けて期待はずれ(もう1冊は『強奪 箱根駅伝』)でしたが、その前に読んだ『風が強く吹いている』(三浦しをん)はvery goodでした。
小説にしやすい競技というのがあるのでしょうか。そんな関心をもって、これからも目に付いた「スポーツ小説」を読んでいくことにします。
42.195―すべては始めから不可能だった
倉阪鬼一郎
光文社(カッパ・ノベルス)
2004/7/21
定価(本体857円+税)
東京グローバルマラソン。だれからも注目されていない一般参加のランナーの息子が誘拐される。犯人から奇妙な要求が届く。「2時間12分を切れ。さもないと息子を殺す」。しかし、それは第2の犯行のための布石だった……
といった内容なのですが、お手軽すぎて感心しません。トンデモ本的な最後の着地は、驚愕といえば驚愕ですけど。ミステリーファンの私を喜ばせてくれてもよし、マラソンファンの私を喜ばせてくれてもよし。どちらか一方で及第点ならOKなんだけど、どっちもNGでした。酷評すぎます?
特定の競技をテーマあるいは舞台とする小説(文芸であれエンターテインメントであれ)は少なくないと思いますが、すぐれた作品が多い競技は何でしょう。野球でしょうか。伊集院静とか赤瀬川隼がたくさん書いていますよね。テニスではなさそうです。多読人間ではないので、エラそうなことは言えませんが。最近読んだマラソンは2冊続けて期待はずれ(もう1冊は『強奪 箱根駅伝』)でしたが、その前に読んだ『風が強く吹いている』(三浦しをん)はvery goodでした。
小説にしやすい競技というのがあるのでしょうか。そんな関心をもって、これからも目に付いた「スポーツ小説」を読んでいくことにします。
42.195―すべては始めから不可能だった
倉阪鬼一郎
光文社(カッパ・ノベルス)
2004/7/21
定価(本体857円+税)
by booktrain
| 2007-05-01 23:03
| ●小説・物語